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プロフィ-ル

現代における日本刀のすすめ

作品集
太刀(其の壱~其の四)
小太刀(其の壱、其の弐)

刀(其の壱~其の十)
刀(其の十一~其の二十)
刀(其の二十一~其の二十三)
鎬造脇指
平脇指(其の壱~其の四)
短刀(其の壱~其の十)
短刀(其の十一~其の二十一)
短刀(其の二十一~其の二十七)
懐刀(其の壱~其の十一)
小刀(其の壱~其の八)

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日本刀の所持は難しくありません。
登録証の付いている日本刀は違法ではなく堂々と所持
できます。切れないように処理する必要もありません。

新作で作る場合は、登録証は各刀匠がすでに取得してお
ります。(その後、刀匠と注文主様の間で所有者変更を
いたします。)

すべての弊害は、人間の不心得と不注意から起こるので
す。日本刀は何も悪いことはしません、安心して日本刀
をを所持し楽しんでください。
所有者変更届出書
                                                           (所有者変更届出書) 

 


新作刀の特徴  

新作刀には古い刀にはない、いろいろな良い点があります。

 
1)健全である
新作刀は初めて研ぐ為、研ぎ減りもなく、本来の刀姿をしている

2)偽物がない
  新作のため偽物をつかませられることはありません

3)人を斬っていない
  古い刀の場合は人をあやめている可能性がありますが、新作刀の
  場合はもちろんそんなことありません

4)自分の望む刀ができる
  刀匠との話し合いにより自分の望む刀ができる

  又、私の場合、注文主様が刀を所持された後、刀一振り、一振り、
  各職方を記録しているので、鞘が割れたとか、刀に錆が出たなど
  のトラブルに対して、アフターフォローしやすい





お守り刀としての日本刀

本来日本刀は武器であり、生と死をつかさどるものに美と気品を求め、尊厳を持って古来から日本刀と対峙してきました。
日本刀と対峙し生と死を考え見つめることにより日々の生きるということの大切に気づかせてくれる、精神的バックボーンという役目でもありました
そして現代においても日本刀は精神的バックボーンとしてあらゆる生活の節目において生き続けております。




御誕生の際のお守り刀 

刀剣には魔除けや厄除けといった神徳が宿るとされており我が子の健やかな成長と家運隆盛を託す御守りとされて来ました。
皇室でも皇子、内親王が御誕生された際、御剣を賜う儀にて陛下より御剣が授けられます。
お守り刀は新生児を悪霊、もののけなどから護るものであり、「源氏物語」(夕顔)の段には光源氏が悪霊にとりつかれる気配を感じて目を覚ますと、灯も消えてしまって気味悪く思ったので魔除けのため太刀の鞘をはらって置いたとあります。源氏物語の書かれた時代にも刀剣に霊力があると信じる習慣があったことを物語っています。
現代においては、刃長五寸から一尺の短刀を御守り刀として用いられることが多いです。




 端午の節句の際のお守り刀    


男の子のいる家庭では、端午の節句に鯉のぼりをたて、ちまきや柏餅を食
べ、武具、甲冑などの五月人形を飾り祝います。鯉のぼりは、鯉が滝を昇っ
て龍になったという伝説から男の子の出世を意味します。

 ちまきは、中国の戦国時代に忠臣であった屈原の命日が五月五日であるこ
とからこの日に竹の筒に米を入れたもので供養したことが起源といわれてい
ます。

 柏餅には、跡継ぎが絶えないようにという願いが込められており、柏の葉
は若い葉が出ないと古い葉が落ちないことから、こうした縁起に習うように
なりました。

端午とは、月の初めの午の日(五日)をいい、中国では陰暦の五月を物忌
みの月とされていたため、五月五日には病気や災厄をはらう行事を行ったと
いいます。

 この風習が日本に伝わり薬草である、よもぎや菖蒲を飾り厄除けをするよ
うになりました。

その後、江戸時代に入って武家の間で男の子の出世を祝う日になったので
す。菖蒲が「尚武」「勝負」に通じるからです。

 武具、甲冑を飾るのも強くたくましく育つようにという気持ちが込められ
ています

太刀を飾るのも強くたくましく育つようにという願いが込められており、
また刀剣には魔除けや厄除けといった意味もあります。




嫁入りの際のお守り刀

結婚式披露宴の新婦の装いで白無垢があります。
白無垢の新婦の左胸に房紐が覗いているのが、嫁入り短刀と呼ばれる短刀です。
嫁入り短刀は、江戸時代以降、武家や貴族の間に広まった風習だと聞いております。
古来、日本では貞操観念が強く結婚後は夫以外の異性との交際は御法度であり、もしその貞操を破った場合、または貞操を失いそうになった場合、その短刀にて貞操を守り尽くしなさいという意味です。
嫁入り短刀は懐に入れる為、刃長は五寸から七寸と少し短めです。
貞操観念が薄れていく現代において嫁入り短刀を懐に指すということの意味を知り、お互い出会った時の喜びを忘れずに末永く歩んでいきたいものです。




家宝としてのお守り刀

刀剣には、魔除けや厄除けといった神徳が宿るとされており、節目節目の儀式、行事に用いられてきました。
出産の際には産婦の枕元に置かれたり生児の宮参りにも携えられました。
葬儀の際にも枕刀として短刀が用いられており、魔物が来たらすぐに抜けるようにということで鞘から半分くらい刃を出してお盆にのせて枕に置いたり、あるいは鞘から抜いて故人の胸元にのせたりして用います。いずれの場合にも刃先を故人の顔のほうに向けないようにします。また、昔はそのまま棺桶に入れることもあったそうです。
誕生から臨終まで御守り刀をバックボーンとして、家庭安穏、家運隆盛といけば幸いです。




            刀剣の奉納について

古来より人は何かの祈願のため社寺の刀剣を奉納することは古代まで遡ることが出来る風習です。
私自身も平成二十五年二月三日に厄除け祈願のため鞭崎八幡宮に短刀を奉納させて頂きました。
刀剣には「武器」 「美術品」 「霊器」としての日本特有の精神文化や魂が宿るという観念などのため多く社寺に奉納がされてきました。
実際現在でも伊勢神宮式年遷宮の斎行に奉祝して皇室から御奉納があり、江戸時代には歴代徳川将軍家からも将軍就任の折の恒例として伊勢神宮に太刀が奉納されました。
   では古来の人々は、何を願い刀剣を奉納されたのか、時代時代において社会情勢や奉納者の地位、職業などによって願いは多岐にわたり、「家門泰平」「延命宝寿」「無病安穏」「家内安全」「子孫繁昌」「天下泰平」「国土豊稔」「息災延命」「増長福寿」や武士の戦の勝を祈った「帰陣之時」「武運長久」などがあります。また奉納者も皇族、武士を初め商人や職人などの庶民の奉納も少なからずあったそうです。
現在大きな社寺には宝物館などがあり、常設で奉納された刀剣が展示されていたり、美術館の企画展で奉納された刀剣が展示されたり、一般にも多く目に触れることができます。人々の思いを乗せて奉納された刀剣ということを意識を持って鑑賞をすれば、刀剣も武器という観点以外に違った見え方もしてくるのではないでしょうか。
 

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